隠れ糖尿病とか、隠れ高血糖と言う言葉を聞いたことがあるでしょうか?。

 

 糖尿病と言えば、高血圧と並んで生活習慣病の代表選手。血糖値が高くなり過ぎ、下がらなくなってしまった状態です。

 

 では、隠れ糖尿病とはどんな状態なのでしょう?。何が隠れているのか?。

隠れ糖尿病

 糖尿病になると、当然ですが健康診断で血糖値が基準値以上になります。ところが、隠れ糖尿病は健康診断では血糖値に異常が出ません。では、何処に異常が出るかというと、食事をした後の血糖値です。この数値が非常に高くなってしまうを食後高血糖とか、グルコーススパイクなどと呼ばれます。

 

 下のグラフを見て下さい。青は正常な人の血糖値の推移で、赤は隠れ糖尿病に人の血糖値の推移です。

 

血糖値の推移
出典:http://www.nhk.or.jp/special/kettouchi/result/index.html

 

 赤のラインは上限値の140を超えて大きく上昇し、その後また急激に低下しているのが判ります。これが、血糖値スパイクとかグルコーススパイクと呼ばれる現象です。

自分が隠れ糖尿病かどうかを知るには

 そう言われても、自分が隠れ糖尿病なのかどうか、どうやって判断すれば良いのか?。何かわかりやすい兆候というか、自覚症状はあるのでしょうか?。
 

自覚症状


 結論から言うと、わかりやすい自覚症状はありません。糖尿病自体、初期症状では殆ど自覚症状がないのが特徴で、自覚症状が出たときには手遅れだと言われています。そのため、隠れ糖尿病にも自覚症状らしいものはないと言って良い状態です。強いて言えば、食後強い眠気に襲われることでしょうか。強い眠気は、血糖値が急激に上昇したときに出る現象です。
 

空腹時血糖値


 自覚症状以外で手がかりになるのは健康診断の血糖値測定です。測定する血糖値は2種類あって、1つは空腹時血糖値。空腹時血糖値は食後10時間経った後の血糖値です。健康診断の時、朝食を食べないで来るように言われるのは、この空腹時血糖値を測定するためです。

 

 ただし、この空腹時血糖値、隠れ糖尿病の場合は正常値に収まっています。隠れ糖尿病の人は、まだインスリンが分泌されているので、10時間もたつと血糖値が下がってしまうからです。 

HbA1c


 も1つがHbA1c、こちらは過去1〜2ヶ月の血糖値の平均です。これだと、空腹時血糖の数字が低くても、食後の血糖値が高いと全体の平均値が上がります。

 

 もし、空腹時血糖値が正常値なのにHbA1cが高ければ、隠れ糖尿病の可能性が高いと考えられます。勿論、両方高ければ隠れではない、完全な糖尿病です。
 

自宅で検査


 血糖値は、市販されている測定器などで、自宅で自分で検査する方法もあります。食後約1時間程度でピークになると言われる血糖値を測定し、正常値の140を超えていたら要注意です。

 


採血した血液の血糖値を測定する、一般的な血糖測定器です。テルモの血糖測定システムで、操作が簡単。チップ、針の取り付けがラク、10秒で測定結果を表示します。

 

 


より手軽に検査できるのが「尿糖検査紙」。尿に糖がでているかどうかを判定できる尿試験紙。試験紙に尿を約1秒間かけて、30秒後の試験紙の色の変化を容器に記載の色調表と照合。使用後はそのままトイレに流せます。

 

経口ブドウ糖負荷試験


 最終的に隠れ糖尿病かどうか結論を出すには、医療機関で「経口ブドウ糖負荷試験」を受けます。略してOGTTと呼ばれ、一定量のブドウ糖水溶液を飲み、一定時間後に血糖値を測定する事で食後血糖値の変動を確認するものです。

隠れ糖尿病は治る?

 隠れ糖尿病であることが判ったとして、これは治るのでしょうか?。

 

 治ります。

 

 ですので、隠れ糖尿の間に絶対治してしまいましょう。隠れ糖尿病を放置しておくと、その内”隠れ”が取れて本当の糖尿病になってしまいます。糖尿病は一旦発症すると回復する見込みは殆どなく、失明や腎不全などの合併症に怯えながら一生付き合っていかなければならなくなるのです。

隠れ糖尿病の原因

 隠れ糖尿病を治すには、その原因を知ることからです。

 

 通常、人体は血糖値が上がると膵臓からインスリンと言うホルモンの一種が分泌され、このインスリンの働きで血液中の糖分を細胞に取り込むことで血糖値が下がります。

 

 ところが、血糖値の上昇が繰り返されると次第に膵臓が疲労、インスリンの分泌が減少してしまいます。また、糖分の多い食生活や運動不足などにより、インスリンの働き自体が低下する事もあります。

 

 そうなると食事をした後急激に上昇する血糖値に対応出来ず、食後高血糖、グルコーススパイクと言われる状態になります。

 

 つまり、「隠れ糖尿病は糖分の多い食生活や運動不足などの生活習慣により、インスリンの量が減少したり効きが悪くなることで起きる」、のです。

隠れ糖尿病の治療

 原因が分かったら、次は治療です。当然のことながら、必要なのはその原因を絶つことで、隠れ糖尿病の場合は原因となる生活習慣の改善からです。

 

 基本は食事療法と運動療法、そして最近ではサプリメントもあります。

 

 

食事療法


 隠れ糖尿病の原因である血糖値の上昇は、糖分の多い食事によって引き起こされます。お米やパン、麺類、ジャガイモや里芋等の芋類、そして甘いお菓子類。つまり、炭水化物と砂糖です。

 

 まず、これらの食品の摂取を控えること。アルコールも、グルコガンと言う血糖値を上昇させるホルモンの分泌を高めるので控えましょう。

 

 逆に、積極的にとりたいのはビタミンB群を含む食品と食物繊維を含む食品、ミネラルを含む食品です。

 

 ビタミンB群は糖質や脂質の代謝に必要で、不足すると糖をエネルギーに変えることが出来なくなります。ビタミンB群を多く含む食品は、ウナギ、卵、豆類、レバー、鰹、マグロ等です。

 

 食物繊維を多く含む食品は、緑黄色野菜、海藻類。ミネラルを多く含むのは、魚介類、乳製品、レバー等です。

 

 

運動療法


 もう一つが運動療法。運動をすることで糖分を消費し、血糖値の上昇を抑えるのが目的です。と言って、激しい運動は必要ありません。ジョギングやウォーキング、水泳等の軽い有酸素運動を継続していくことが重要です。運動には、インスリンの効きがよくなる(インスリン感受性の増加)メリットもあります。

 

 

サプリメント


 食事療法も運動療法も、判ってはいるけど完全に実行するのは実は大変難しいものです。人間誰しも毎日健康的な食事をして運動をして、仙人みたいな生活が出来るわけではありません。現実に、多くの糖尿病患者が挫折し、血糖値コントロールに失敗しています。

 

 そんな時に、血糖値のコントロールをサポートしてくれるサプリメントがあります。

 

 詳しくは、「隠れ糖尿病のためのサプリメント」をどうぞ。

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